球際の強さとはなんなのか?

ディフェンス

デュエル

ディフェンスについて最初の記事を書こうかなと考えていましたが、「球際の強さ」について書こうかなと思ってしまいました。ハリルホジッチ監督は「デュエル」って呼んでたそうですね。遊戯王世代なのでそれしか思い浮かびませんけど。言いやすいのですが「デュ」が打ちにくいので「球際」と打ちます。

この球際を争う局面というのは、攻守の切り替えが行われる瞬間でもあります。ルーズボールを奪い合うこともあるでしょうし、攻守の逆転(オフェンスからディフェンスがボールを奪う)の局面のこともあると思います。「球際の強さ」とは「攻守権の奪い合いの技術」であると言えます。ここを勘違いしてしまうとただ身体の強さがウンヌンカンヌンみたいな話になってしまいますので、ここをポイントとしてきっちり覚えておきましょう!!

球際の強さ
こう書かれるとぼんやりしますが、「攻守権の奪い合いの技術」であると必要な能力がはっきりわかってきます。

サッカーは攻守が入り乱れるスポーツ

サッカーはスポーツの中でも特に攻守の切り替えが頻繁に起こるスポーツに分類されると思います。アメフトやラグビーなんかは攻守の切り替えはありますが、サッカーほど流動的ではありません。

バスケも実はレベルが上がれば上がるほど、ディフェンスがスチールすることはほとんど起こらなくなります。集中して攻守の切り替えが起こる場面は、得点後などの局面を除けばリバウンドでしょう。サッカーはバスケのゴール下以外でも高頻度でリバウンドが起こっているような状態です。

バスケでリバウンドはサッカーではこんな感じになります。

ボールコントロールエリアにボールを収めているものが「攻撃」側であると考えていいと思います。お互い攻撃権を得るためにボールコントロールエリアにボールを収めようとゴリゴリやり合うのが「デュエル」であり、その技術を「球際の強さ」と呼ぶのでしょう。こんな風に考えることができると、反則とフェアプレーの線引きが自分の中ではっきりわかるようになります。(僕はあまりジャッジに関する現状はわからないのですが、よく海外のレフェリングと国内のレフェリングのレベルの違いなんかを言うのはこの辺りに関係しているのかもしれません)

攻守権の奪い合い
これは「ボールコントロールエリアへボールを収めるためのやり合い」と言うことです

必要な技術

ではコントロールエリアにボールを収めるにはどんな技術が必要でしょうか?局面にもよりますが、間違いなく必須の技術は「ボールと相手の間に入り込む技術」です。例えばこんな感じでルーズボールを追っていたとしましょう。このままだと赤いエリアを持つ選手がボールを収めてしまいそうです。ですがこの時青エリアがなんらかの方法で赤エリアの前に入ることができれば、自分でボールを保持できるかもしれませんよね?そのためには骨盤や肩甲骨を相手の前方に入れていったり、パワーでやりあうこともあるでしょう。単純に自重が物を言うかもしれません。これが「球際」の技術です。

求められる身体能力

ディフェンス側、オフェンス側であるか、また完全にルーズボールであるかによっても必要な能力は変わりますが、ステップワークとバランス、体幹の強さが一番求められると思います。特にサイドステップや低重心化に必要な身体機能は間違いなく重要です。大雑把に言うと股関節外転に関する能力ですね。それと、ただ単純に筋力や重さがあると強いかと言われると、必ずしもそうではありません。ステップワークのうまさは特にディフェンス側にはかなり重要になります。今後はポジション毎と言うか、役割や局面による球際の説明をしていくことで皆さんも具体的な能力がわかるかと思います。

まとめ

  1. 球際の強さは、攻守権の奪いあいをする技術や身体能力である
  2. 攻守権の奪い合いは、コントロールエリアの奪い合いのこと
  3. 必要な技術は「相手とボールの間に入り込む」ことで、身体能力的にはサイドステップなどのステップワークや低重心化が重要

 

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