インステップキックの基本
2019.06.09 改稿
初心者も経験者も、一度足首の固定について考えてみてください。
初心者の方は、足首が作れない場合がほとんどだと思います。
経験者の方は、意外と足首の固定ができておらずインパクトが伸びないことがあります。練習しても伸び悩んでいる人は改めて考えてみましょう!!
足首はインステップキックの基本なのです。
その重要性についてまとめてみました。
チェックポイント
①インパクトする部位は足の甲
②足首の固定
③甲出し(追記予定)
足首の固定に関して重要なポイントです。
インステップキックとは
インステップキックは足の甲にボールをインパクトさせるキックのことを言います。その役割はシュートやロングキックなど、威力やスピードなど正確性よりもエネルギーを必要とする場合に多用されるキックです。
「足首を伸ばして固定して、足の甲に当てて蹴る」と教わるキックです。
インパクトする部位=足の甲

この部分が「舟状骨」や「楔状骨」と呼ばれる、硬くて丈夫な部分
instepは「足の甲」と言う意味です。
キックはボールと足の甲の衝突なので、硬い部分でボールの中心を捉えた方がより威力を生みます。足の甲はほとんど骨で構成されています。キックに向いている部位です。
キックはボールにエネルギーを「衝突」という形で伝えます。そのため、動画のようにボールに足の甲がインパクトするとボールが凹み、そして元に戻りながら前に飛んでいくのがわかります。野球のバッティングやゴルフと同じです。

「足の甲」と言っても、実際は図の赤い点線部分と青い点線部分があります。経験者の場合は改めて意識すると良いと思います。(どんなボールを蹴りたいかで、使い分けが必要です。)
初心者の方は、シュートなら赤い点線、ロングキックなら青い点線と思って下さい。

もう少し細かく知りたい方はこちらをどうぞご覧ください。ボールを蹴り上げる角度についてまとめてあります。
足首の固定

インステップキックは足の甲に当てるために、つま先を下に向ける「底屈」運動をします。
インステップキックで重要な「足首を固定する」ことは、「距腿関節を底屈位で固定する」ことと言えます。

実際に球速が早かった選手と遅かった選手の特徴的な足首を比較したものです。(スピードガンで計測)足首の動きは見た目の判断になってしまいますが、球速が早い選手は足首が「底屈位」、遅い選手は「背屈位」になってしまっていました。
特にこれはジュニア世代に特徴的な要素です。
インステップキックは日常生活では使われることのない、ボールを早く蹴るための技術です。これはある程度学習の要素があるのだと考えられます。
どうやって足首を固定する?
インステップの足(底屈位)は、構造的に不安定です。(記事に細かく書いてありますが、読まなくても大丈夫です)
足首を固定するにあたって、まずこれを意識してみて下さい。

足の指を開くようなイメージです。これでも足を固定できます。

もちろん指を握る運動でも足部を固くできます。

同時に足首も安定させる
足の指に関する筋肉は、足の甲と足首の関節を跨いでいるものも多いです。そのため、足の指を鍛えることで足首も安定します。
キックする時に意識しても構いませんし、実際にこの運動を行なっても構いません。

スネの前側にある筋肉は、足首が反りすぎないように働いています。こちらも指の筋肉と同時に働き、足首を安定させています。
意外と、そこそこ経験者でもインパクトの瞬間は足首が緩んでしまっている選手が多いです。改めて足首の固定のトレーニングをするだけで、キックが変わることも多いです。
こんな風に足を動かせますか?足が短くなって、足の甲がせりあがってくるのがお分かりになると思います。
ここでは指を反ってしまっていますが、指をまっすぐにしてもいいと思います。
足の指の機能は、O脚や外反母指、扁平足とも影響します。そして股関節など全身と関係している印象が強いです。
いかがだったでしょうか?当ブログではできるだけご本人に役立つものを提供できるよう、わずかながら実践できる運動まで合わせて紹介できる、実践型のブログを目指していきます。
インパクト系の基本を少し細かく書いてあります。時間がある時にご覧になって下さい。