玉田圭司選手
2018/08/26 名古屋vs浦和
玉田選手のPK後の反応です。実は浦和の選手の初動が悪いとのご指摘もあるようですが、ここは動画で見ると凄まじい速さでこぼれ球に反応している玉田選手を分析して見ましょう。
玉田選手は準備が出来ていた

正直浦和の選手にとってはなんだか不服な感じもあったPKです。最近不遇な気がしますが、ここでいい準備が出来ないのはメンタルと言ってもいいのでしょうか?悪い状況になった時こそ、ベターに持っていく方法を考えて準備すれば、この試合何かが変わったかもしれません。脱線しました。
ジョー選手が走り出したタイミングの一枚です。左上の選手たちは、DFもOFもよく見かける感じの立ち位置です。これは準備がないのと同じです。そっちに転がった時は乱戦でどうなるかわかりません。
逆に玉田選手サイドを見て見ましょう。浦和の選手はキッカーに視線がいって玉田選手を視野に入れていません。玉田選手は浦和DFとキッカーを同時に視野に入れていることになります。
わざと進入路は開けておく

軸足を踏み込む一歩前のタイミングです。ポイントは点線で囲まれたスペースをわざと開けて、そこにインプレーになりそうなタイミングで入ってくることです。タイミングがバッチリ合うなら遠くから加速して入ってきてもいいかもしれませんが、刹那的かもしれません。
玉田選手は勢いをつけずにサイドステップで身体を低くしながらこのスペースに入ってきました。
キッカーが軸足を前に出し始めた瞬間が勝負

タイミングはキッカーが軸足を踏み込む少し前です。この時玉田選手は完全に他の選手よりもポジション、動き出しの身体の位置関係において優位です。これで西川選手の右斜め前の方向へボールがはじかれた場合、玉田選手が一番早く反応できるのは当然かと思われます。
初動が大きくスタートダッシュを変える

最初の準備がかなりの差をつけることがわかると思います。ディフェンスは準備をさせないことも大切ですし、もしかしたらスペースまでのヨーイドンよりもオフェンスのコースを切ることを目的にした方がいいのかもしれません。GKは早く起き上がる練習を相当積んでいるので、少しオフェンスを遅らせれば対応が間に合う可能性が非常に高いです。
玉田選手の動き出しの身体の使い方をポジショニング、動き出すタイミング。老獪ですね。まだ現役を続けている選手から見習うことが沢山あります。