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2019.07.06 浦和VS仙台
興梠選手のループシュート
興梠選手の得点シーンからループシュートの蹴り方をみてみましょう。
武藤選手から興梠選手、見るところがたくさんあるんですが、やはりフィニッシュのループシュートについて見るべきでしょう。
蹴った瞬間に高い軌道

仙台のGK、シュミットダニエル選手は197cm、上を抜くのは少し難儀な気がします。興梠選手のループシュートは最初からかなり弾道が高い所がハイスキルだと思います。なかなか蹴り上げた瞬間にこの高さで、ゴール内に収まる軌道のボールは蹴りにくいと思います。しかも走りながらです。
走りながら、高い軌道で蹴り上げゴールに収めるにはどんな身体の使い方をしているか?
をチェックしていきましょう。
ポイントは3つ
軸足は手前に踏み込む
足首は90度で差し込む
つま先を持ち上げるのは、差し込んだ後
です。
軸足は手前に踏み込む

軸足はボールより手前で踏み込んでいます。こんな風に踏み込むことはあまりありません。それもボールが前に動いている内に手前で踏み込むと、ボールはキックの瞬間までにかなり前に移動してしまいます。

実際ボールを蹴る瞬間はかなりボールは前方です。キックは軸足をボールの横に踏み込むイメージで大体の局面で正しいと思います。ボールの真横に軸足を踏み込んでループシュートを打とうとすると、こんな風には蹴れないのかもしれません。

かなり手前で踏み込んでいます。
足首は90度で差し込む
実際ボールを蹴る瞬間を見てみます。


足首はスネと直角です。インステップキックのように差し込んではいません。トーキックの足をそのままボールの真下に差し込んでいくような感じです。そしてそのままボールの下に足が入り込むとボールが真上に持ち上げれます。
このような足首の差し込み方をすることが、ボールを浮き上がらせるのに必要なようです。これは、インサイドキックのように足首を反りすぎていけませんし、インステップキックのように伸ばしてもいけません。トーキックのように、足首を90度で固めてまっすぐ差し込むことが大切なのです。
つま先を持ち上げるのは、差し込んだ後


ついつま先をすごく持ち上げて蹴りたくなりますが、つま先を持ち上げるのはその後のタイミングです。足をまっすぐのまま差し込んだ後に、足首をそらしてさらにボールを持ち上げます。さらにそのタイミングに合わせて膝を伸ばすことでボールを上前方へすくいあげる感じになります。
ボールが足から離れる瞬間の位置を確認すると、通常のキックとはかけ離れて前方であることがお分かりだと思います。
フィニッシュにループの選択肢があるのとないのでは大違いです、このような局面を想定してループシュートも練習してみましょう。