ロングキックの時の軸足の使い方は、概ね三種類に分かれます。
軸足の膝が曲がるタイプ
軸足の膝が折れる場合、キックが泳いでしまい力のないキックになることが多いです。ですがランゲラック選手のような蹴り方をするGKもたくさんいます。ポイントは膝が折れても腰の高さが変わらないことです。インパクトする瞬間に多少膝が曲がっていても、そこでしっかりと支えることが出来ています。膝が曲がったままの状態で支えることが得意な選手に合っていると言えます。
軸足の膝が一瞬伸びるが、最後は曲がるタイプ
最後のフォロースルーで膝が曲がってきますが、踏み込んでインパクトするまでは大きく膝は曲がりません。あまりダイナミックな印象はありませんが、飛距離はしっかり出ます。ちょうど他二つの中間に近い特徴のキックです。
軸足はほとんど曲がらないが、まっすぐ伸びているタイプ
踏み込んだ軸足の膝はほとんど曲がらず、軸足はかなり斜めに傾斜します。軸足の膝を曲げて蹴る蹴り方と比較すると、最後の踏み込みが小さく済みキックまで早く蹴れます。そのため、プレースキックよりフィールドでの組み立て中に有用なフォームです。多少、他のフォームと比較すると飛距離が短めの際に使います。(それでも40−50m近い飛距離が出ています。)

色々な蹴り方の指導方法がありますが、実際のプロ選手は必ず決まったフォームで蹴っているわけではありません。プレスキックであれば、自分に合っているものを選べば良いと思います。
飛距離やボールの軌道、クオリティを考えるとどれかが見劣りすることはないと思いますが、蹴り方によって微妙にキックの特性は違うということを理解しておくといいかもしれません。
横から膝の使い方を比較してみると、図のようにバリエーションがあることがわかると思います。とても興味深いですね。
ロングキックを上手くするためには、自分が蹴りやすい蹴り方でフォームを撮影し、分析してアドバイスをもらうことが必要だと思います。ご自身のキックフォーム、お子様のキックフォームに興味のある方はぜひご連絡ください!!