ロングキックの真実 2019

GK

ロングキックに関する最新情報をここにまとめておきます。ご覧あれ。
それぞれのポイントを動画と共に説明してあります。気になる部位から読んでみてください。
重要なポイントは軸足蹴り足体幹です。
エクササイズもあります。

軸足のポイント

  • とにかく飛距離を出す場合、軸足の膝は曲がっている
  • 軸足を伸ばしたままの蹴り方は、やや飛距離が落ちる
  • 踏み込む位置はボールの真横か前

軸足の膝は曲がっている

まず、ゴールキックを分析してみた結果です。プレースキックで余裕を持てる場合、ゴールキーパーはまず間違いなく「軸足の膝を曲げて」蹴ります。これは敵のプレッシャーがなく蹴れる場合でしか見られません。

軸足を伸ばしたままの蹴り方は、やや飛距離が落ちる

ディフェンスライン、いわゆるフィールドの選手は軸足の膝は曲げないで蹴ることが多いです。フィールドの選手は、必要な距離だけフワッとした軌道で蹴れればいいからです。(サイドチェンジはグラウンドの横幅だし、裏のスペースに放り込む時も蹴る位置が高いため)

踏み込む位置はボールの真横か前

そしてボールより後ろに踏み込む選手は一人もいません。

足部のポイント

  • インステップキックだが、足は伸ばさない
  • 足部を前脛骨筋で固定する
  • 足は縦、下に差し込む

インステップキックだが、足は伸ばさない

インステップは「足の甲」の意味です。足の甲に当てるために「つま先を伸ばして」蹴る指導を受けると思います。確かにつま先を伸ばしていますが、スネと足の甲が平行になるまで伸ばすようなことはありません。

足部を前脛骨筋で固定する

足はプロ選手でもたわみます。距腿関節はガチガチに固まっているかと思っていましたが、結構な数で足首が衝撃を受けてたわんでいるのを確認しました。ここの固定には「前脛骨筋」が大切だと思いますが、パフォーマンスにはあまり関係ないと思っています。リハビリには大切だと思うので、PT関連の方は覚えておいて損はないかもしれません。

足は縦、下に差し込む

ボールの下に「横に差し込む」と今まで思っていましたが、実際撮影してみると「縦に差し込むこと」がかなり重要だとわかりました。かなりロングキックが変わる大切なポイントです。

蹴り足のポイント

  • 蹴る方向へ膝を向けること
  • 股関節は内転する
  • フォロースルーは「低く」保つ

蹴る方向へ膝を向けること

蹴る方向とスイングの方向を一致させることが重要だとよく言われていますね。スイングの方向とは、膝の向きのことです。蹴る方向と膝の向きが一致していないとエネルギーをロスします。とてもポジティブに考えると、カーブします。

股関節は内転する
フォロースルーは「低く」保つ

股関節は内転します。軸足の傾斜も相まって、脚を横に払っているように見えます。そしてフォロースルーは低めを通ります。これはバックスピンをかけたり、蹴りあげの角度を作るためにも重要です。

体幹・上半身のポイント

  • 骨盤が運動の始まりになる
  • 回旋がメインの運動になる

骨盤が運動の始まりになる

キック全般に応用できることですが、足を加速させるために骨盤から動かします。骨盤自体は関節ではありませんので、実際は骨盤周囲の脊椎の動きが重要になってきます。

実際はこのあたりの脊椎の運動がかなり重要だと思われます。この辺りがよく動くと良いですよね。

上肢(腕)と下肢(足)と脊椎(体幹)はこんな風に伸びたり縮んだりして効率よくエネルギーを伝えます。胸を張れることが重要ですね。

回旋がメインの運動になる

胸椎と腕は主に水平面の動き(回旋)方向に動きます。全身の屈伸運動と回旋運動を噛み合わせることがキックに重要なようです。

エクササイズ

こちらは骨盤周囲を動かしたり太腿の前面をストレッチするエクササイズ。準備運動にオススメです。

骨盤の動きを自分でコントロールする練習、オフやリカバリーの時にこれらのエクササイズを行って、身体のコントロール精度を上げます。

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